たばこをすうのはむずかしい

たばこをすうのはむずかしいのだ。技術的な問題ではなく、たばこを「吸いこなす」のが難しい。なぜならたばこをすうことのデメリットが多すぎるからだ。

第一に健康に悪い。肺がんはもちろんのこと、肺以外のがんとか心筋梗塞とか動脈硬化とかとにかくいろんな病気のリスクを上げる。男性の寿命が女性よりも短いのは喫煙率の違いを反映しているという話もある。

第二に匂いが気になる。たばこそのものの匂いは個人的に気にならないが、部屋とか服とかに染み付いた匂いはあまり好きではない。それに加えて体臭もきつくなる気がする。この辺のケアもきちんとしないといけない。

第三に周りに影響を及ぼす。副流煙はもちろんのこと(副流煙のせいで毎年何人の方がなくなっているか、これは想像よりもかなり多いと思う)、最近では喫煙後45分間は呼気に有害物質が含まれという報告もある。気にする人は喫煙後45分以内の人とは会話したくないだろう。1日10本吸えば8時間程度誰かと会話できないとなると行動にかなり制限が出てくる。

第四に世間の目が厳しい。喫煙者というだけで評価が下がる場合もある。喫煙者にも色々な人がいようが、ひとまとめにして評価を下される恐れがある。

 

でもタバコはやっぱりかっこいい、吸ってる姿が様になる人もいるにはいよう。そのような人たちは健康上のリスクを受け入れ、匂い対策もして、周囲の人に悪影響を及ぼさぬように吸っている。これはなかなか面倒くさい。これだけのマイナスを、たばこを吸うかっこよさが上回ってプラスにしないといけないし、それができるのは才能のようなものがあると思う。そういう人はシブくてかっこいい。これだけリスクがあるのだから、スカッとするためだけにたばこを吸っている人が様々なものを失うのは仕方がない。まあ他人に影響を及ぼさねば自分の人生だ。こんなわけで、たばこを吸いこなしている人に会ってみたいと思う。ちなみに自分は非喫煙者だ。