横断歩道の待ち時間

横断歩道の信号機には、青になるまでのカウントダウンが表示されているものがある。パネルの両側の正方形の数が残り時間を示しているが、それが1つあるいは2つとなったところで渡り始める人がいる。気持ちは分からんでもない。なぜ車も通らんのに待たねばならんのだ、俺の時間を無駄にするなと言った具合だろう。そのたかが数秒が人生に何の影響があるのかは疑問であるが、考えて見ると横断歩道の待ち時間にも中々趣深いものがある。総て待つという行為自体趣深いと言っても良い。自分もかつては横断歩道の待ち時間が我慢できないたちであったが、そういうときは何かを考えていれば良いのだということに気がついた。むしろそのような待ち時間のために考えるべき事のストックをしている。歩いているときは前から歩いてくる人がいるとか足元の段差だとか注意すべき点が多くあるから、横断歩道の待ち時間に由々しき世間の問題について思考を巡らせるのである。先日の横断歩道の待ち時間の折に、ポジ種に興奮するホモの心理を考察したが、畢竟これは医学の知識が欠如していることに依ると思われる。今後は露出狂の心理などについて考えていきたい。